2015.01.28 | FP赤井の生活マネー情報 フラット35の金利は?

今年はフラット35「S」に注目!

平成26年度の補正予算案が閣議決定されました。
その中で国土交通省は「フラット35S金利引き下げ幅拡大」についての概要を公表しました。

もともとフラット35Sという制度は現行でも存在しており、省エネ性や耐震性などに優れた住宅の場合、当初の5年間または10年間、金利を0.3%引き下げるというものです。
長期優良住宅など、特に性能が優れた場合は当初10年間、それ以外は当初5年間となります。
この引き下げ幅を、これまでの倍の0.6%にしようというのが、今回の発表でした。
早ければ2月から施行される予定です。

平成27年1月現在、フラット35の金利一例を挙げると1.47%です。この制度でのフラット35Sが利用できるとすると、当初5年間は0.87%、6年目以降に1.47%となります。

3000万円35年返済の場合、フラット35と「S」を比べると、総返済額を94万円、長期優良住宅の場合なら174万円抑えることができます。
ちなみに最近のマンションや戸建て住宅でしたら、少なくとも5年間のSの適合物件も多いと思います。

この金利引き下げの制度は補正予算成立後にスタートするのですが、期間は最大1年間とされています。
なぜ「最大」かというと、政府の予算が予想より早く枠に達した場合、1年を待たずに終了してしまうからです。

平成26年4月消費税増税、そして10%増税の先送りのはざまで住宅業界の低迷が続いています。その刺激策という位置づけであるのは間違いありません。

このためだけに急に住宅購入を決める必要はありませんが、ただでさえ超低金利で長期固定が組めるうえ、条件次第ではさらに引き下げになるわけですから、既に購入を検討されている方はぜひ動向に注目してほしいと思います。

国土交通省「住宅金融支援機構のフラット35S金利引き下げ幅の拡大について

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